このページは、1㎏焙煎機[HCR-1000]のベアリング(菱フランジ形ユニット)の交換要領について記述したページです。
分解・組み立て作業が不十分であれば重大な事故や故障につながる恐れがあるため、本ページ記載事項を厳守して作業を行ってください。
1 注意事項
(1)本ページに記載のない分解や改造を行わないでください。
(2)無理な力を加えないでください。
焙煎機のドラムの軸は非常に精度が高い部品です。
特に、焙煎ドラムの軸をプライヤーなどの工具で直接つかんだり金属製ハンマー等で叩くと、プーリーや菱フランジ形ユニットの正常な分解や組み立てができなくなる恐れがありますので、絶対に行わないでください。
(3)やけどの恐れがありますので、焙煎機は十分冷えた状態で作業をおこなってください。
(4)不意に電源が入ると危険ですから電源プラグを抜いて作業をしてください。
(5)ネジ類の破損予防の為、工具類は正しく使用してください。
ネジ頭や六角穴に埃や汚れがあれば除去し、工具を確実に奥まで挿し密着させて使用してください。
(6)ネジ類など物品の亡失に注意してください。
(7)異常を感じた場合は作業を中断し、当社へご連絡ください。
2 必要な工具
◆13mmスパナ 2本
◆2mm六角レンチ 1本
◆プラスドライバー(刃先2番程度) 1本
3 交換要領
◆各部の名称◆
◆取り外し作業◆
◆組み立て作業◆
◆焙煎ドラム位置調整◆
菱フランジ形ユニットの交換作業により、焙煎ドラムと本体正面の板の位置関係(隙間)が変化している可能性があるため、焙煎ドラムの位置調整をおこないます。
◆組み立て作業◆
交換要領は以上です。
4 点検
(1)電源を入れる前に締め付けが弱くないか見直します。
(2)問題なければ電源プラグをコンセントに差し、本体のスイッチを入れて本体ドラムを回し異音が無いか点検します。ドラムが正面の板をこする音がするなど異常を感じた場合は回転を止めてださい。
5 試験
本体の分解組み立てをしたあとは、問題なく加熱や焙煎ができるか試験をします。
(1)加熱試験
加熱試験では、主に焙煎ドラムの熱による膨張によって本体や他のパーツと接触することがないかを確認します。
本体ドラムのスイッチを入れてから点火し、火力は最大の状態でアナログ温度計が300℃を指すまで加熱します。
もし、異音(「シャッシャッ」という、ドラムが正面の板をこするような定期的な音)が本体の正面から鳴る場合は、ドラムの位置が正面の板に近すぎる可能性があります。
その場合は、手順(9)~(12)を参考にドラム位置調整を再びおこないます。
300℃を指せば『異常無し』です。
消火してダンパーをあけて本体内の熱を冷まして加熱試験は終了です。
(2)試験焙煎
加熱試験に引き続いて焙煎試験を行う場合は、本体を冷却せずにそのまま生豆を投入していただいても構いません。
試験焙煎では、1㎏の生豆を投入して問題なく焙煎ができるかどうか確認します。
もし、正面の板の下から豆がこぼれる場合は、ドラムの位置が正面の板から遠すぎる可能性があります。
その場合は、手順(9)~(12)を参考にドラム位置調整を再びおこないます。
問題なく焙煎ができれば『異常無し』です。
消火してダンパーをあけて本体内の熱を冷まして試験焙煎は終了です。
これで菱フランジ形ユニットの交換に関する作業は全て終了です。
分解・組み立て作業が不十分であれば重大な事故や故障につながる恐れがあるため、本ページ記載事項を厳守して作業を行ってください。
1 注意事項
(1)本ページに記載のない分解や改造を行わないでください。
(2)無理な力を加えないでください。
焙煎機のドラムの軸は非常に精度が高い部品です。
特に、焙煎ドラムの軸をプライヤーなどの工具で直接つかんだり金属製ハンマー等で叩くと、プーリーや菱フランジ形ユニットの正常な分解や組み立てができなくなる恐れがありますので、絶対に行わないでください。
(3)やけどの恐れがありますので、焙煎機は十分冷えた状態で作業をおこなってください。
(4)不意に電源が入ると危険ですから電源プラグを抜いて作業をしてください。
(5)ネジ類の破損予防の為、工具類は正しく使用してください。
ネジ頭や六角穴に埃や汚れがあれば除去し、工具を確実に奥まで挿し密着させて使用してください。
(6)ネジ類など物品の亡失に注意してください。
(7)異常を感じた場合は作業を中断し、当社へご連絡ください。
2 必要な工具
◆13mmスパナ 2本
◆2mm六角レンチ 1本
◆プラスドライバー(刃先2番程度) 1本
3 交換要領
◆各部の名称◆
◆取り外し作業◆
(1)13mmスパナでアイドラー軸のナットを緩め、 アイドラーが左右に動くようにします。 (2)タイミングベルトをタイミングプーリーから外します。 |
(3)2mm六角レンチでタイミングプーリーの止めねじを緩めます。 |
(4)タイミングプーリーとキーを外します。 |
(5)2mm六角レンチで偏心カラーの止めねじを緩め、 偏心カラーを軸から引き抜きます。 (偏心カラーの取り外し手順は前後共通です。) |
(6)プラスドライバー(刃先2番程度)で 菱フランジ形ユニットを固定している2つのねじを外し、 菱フランジ形ユニットを軸から引き抜きます。 スペーサー(ワッシャー4枚×2セット)が外れるので 落とさないよう注意してください。 (菱フランジ形ユニットの取り外し手順は前後共通です。) |
◆組み立て作業◆
(7)新しい菱フランジ形ユニットにスプリングワッシャー、スペーサー、ねじを写真の様に用意します。 (菱フランジ形ユニットの取り付け手順は前後共通です。) |
(8)菱フランジ形ユニットを焙煎ドラムの軸に挿入し、ねじを左右均等に締め付けていきます。 この時、菱フランジ形ユニットを下に向かって押さえながら締め付けます。 |
◆焙煎ドラム位置調整◆
菱フランジ形ユニットの交換作業により、焙煎ドラムと本体正面の板の位置関係(隙間)が変化している可能性があるため、焙煎ドラムの位置調整をおこないます。
(9)焙煎ドラムの位置調整をする際は 前後の偏心カラーを取り外しておきます。 焙煎ドラムの後ろの軸を 木槌やゴムハンマーなどで優しく叩き、 焙煎ドラムが本体正面の板に当たるまで動かします。 |
(10)移動距離を見るため、 焙煎ドラムの後ろの軸にマジックで印をつけます。 |
(11)焙煎ドラムの前の軸を木槌やゴムハンマーなどで優しく叩き、 焙煎ドラムを1mm程度、後ろに動かします。 (出荷時は1,2mmにしております) |
(12)軸に付けた印が移動した距離を測り、 焙煎ドラムが1mm程度動いたことを確認します。 |
◆組み立て作業◆
(13)偏心カラーを焙煎ドラムの軸に挿入し、 菱フランジ形ユニットの凸部と 偏心カラーの凹部を組み合わせます。 (偏心カラーの取り付け手順は前後共通です。) |
(14)2mm六角レンチで止めねじを締め、 焙煎ドラムの軸にある面の中心部分に止めます。 |
(15)キーを軸の溝に入れます。 |
(16)タイミングプーリーを焙煎ドラムの後ろの軸に入れます。 この時、軸の先端とプーリーを揃えます。 (17)2mm六角レンチでプーリーの止めねじを 締め付け、固定します。 |
(18)タイミングベルトを図のような経路で取り付けます。 |
(19)ベルトに少し余裕ができるようアイドラーの位置を調整します。 アイドラーは、図の様にベルトを外側から押し当てて使用します。 |
(20)タイミングベルトの張り具合は、 指で押してみて1cm程度の余裕があるぐらいにしてください。 |
(21)アイドラーの位置が決まれば13mmスパナで アイドラー軸のナットを締めて固定します。 |
交換要領は以上です。
4 点検
(1)電源を入れる前に締め付けが弱くないか見直します。
(2)問題なければ電源プラグをコンセントに差し、本体のスイッチを入れて本体ドラムを回し異音が無いか点検します。ドラムが正面の板をこする音がするなど異常を感じた場合は回転を止めてださい。
5 試験
本体の分解組み立てをしたあとは、問題なく加熱や焙煎ができるか試験をします。
(1)加熱試験
加熱試験では、主に焙煎ドラムの熱による膨張によって本体や他のパーツと接触することがないかを確認します。
本体ドラムのスイッチを入れてから点火し、火力は最大の状態でアナログ温度計が300℃を指すまで加熱します。
もし、異音(「シャッシャッ」という、ドラムが正面の板をこするような定期的な音)が本体の正面から鳴る場合は、ドラムの位置が正面の板に近すぎる可能性があります。
その場合は、手順(9)~(12)を参考にドラム位置調整を再びおこないます。
300℃を指せば『異常無し』です。
消火してダンパーをあけて本体内の熱を冷まして加熱試験は終了です。
(2)試験焙煎
加熱試験に引き続いて焙煎試験を行う場合は、本体を冷却せずにそのまま生豆を投入していただいても構いません。
試験焙煎では、1㎏の生豆を投入して問題なく焙煎ができるかどうか確認します。
もし、正面の板の下から豆がこぼれる場合は、ドラムの位置が正面の板から遠すぎる可能性があります。
その場合は、手順(9)~(12)を参考にドラム位置調整を再びおこないます。
問題なく焙煎ができれば『異常無し』です。
消火してダンパーをあけて本体内の熱を冷まして試験焙煎は終了です。
これで菱フランジ形ユニットの交換に関する作業は全て終了です。